法人概要 | 八王子 社会福祉法人 由木かたくりの会 障害者の自立支援を目的とした施設運営 | 東京八王子の障害者自立支援施設 由木かたくりの会
法人概要 | 社会福祉法人由木かたくりの会

法人概要

理事長挨拶

社会福祉法人 由木かたくりの会
理事長 炭谷晃男

私たち由木かたくりの会は、障がいをもったお子さんのご家族の皆さんの手によって、 畑のなかに1軒のログハウスをつくり、通所訓練施設を作り上げてこられた歴史のうえに今日があります。 それを忘れてはなりません。

さて、社会福祉法人由木かたくりの会は2005年12月7日に設立認可が認められました。 2006年11月1日に「かたくりの家」が障害者自立支援法による多機能事業所として事業を開始しました。 現在では事業所としては「かたくりの家」、「由木工房」、「ぷらさ.de.かたくり」に加え「特定相談支援事業所レガーレ」、 「グループホームかたくり(4ユニット)」の5事業所に拡大しています。現在、利用者95名、職員89名の大所帯に成長しました

由木かたくりの会の特徴は、利用者さんは仕事や様々な活動を通じて地域や社会につながることをすすめています。 全ての利用者は個性と才能をそれぞれおもちです。それぞれの才能と個性を活かした仕事や活動の取り組みの中で、それらを支援します。 利用者の出来ないことに注目をするのではなく、「出来ること」に注目をして、それを伸ばすように支援をします。

利用者さんが丹精込めて作った農薬不使用の野菜、食パン、クッキーなどは「福祉施設が作ったものだから購入するのではなくて、 美味しいから買うのだ」と仰る地域の方の言葉に励まされます。レストラン、喫茶などでも「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」 という利用者の笑顔が皆さんをお迎えします。

今福祉を巡る環境は大きく変化しています。津久井やまゆり園の事件は多くの方に衝撃を与えました。今の世の中は「不寛容な社会」 となりつつあるようです。しかし私たち由木かたくりの会は、お互いの立場を認め合う「共生社会」を目指します。 地域の方々の理解なくして福祉活動は成り立ちません。障害のある人もない人も共に歩み幸せに暮らす共生社会をつくるために、 私たち社会福祉法人由木かたくりの会は努力していく決意を新たにしています。どうぞ、由木かたくりの会に足をお運び下さい。

理念

地域社会と自然との共生

運営方針

基本理念に基づき、以下を3つの柱で事業を推進していきます。

1. すべての人の人権を尊重
2. 安心した暮らしづくり
3. 多摩地域の福祉ネットワーク

権利擁護の5つの柱

社会福祉法人由木かたくりの会は、下記に上げる権利擁護の5つの柱を基礎に運営されています。

1.障害者自立支援拠点としての役割
利用者が地域の中で人としての尊厳が認められ、普通の暮らしが営まれる事を実現していくための援助・活動拠点となることを
目指しております。

2.利用者の社会的な暮らしの保障
従来の入所施設はもちろん通所施設にも見られた「施設内自己完結型の介護・援助の場」からの脱却を目指し、地域に根ざし、
利用者が地域の住民として暮らしているという生活実感の持てる暮らしの場と、働く場の創造に地域での消費者としての活動や
街づくりの活動にも参加していく援助活動を推進していきます。

3.利用者の個性的な生き方の実現
利用者の個々の個性・特性を大切にし、一人一人の抱く生活への期待や不安を真摯に受け止め、個別の援助課題・目標を確かめつつ、
利用者と共に個別支援プログラムを開発していくことをめざします。

またさまざまな行事等についても施設行事としてではなく、地域との交流促進プログラムとして位置づけていきます。
そして地域の伝統を大切にし、新たに地域の生活文化の向上を住民の皆さんと共に促進していきます。

4.利用者のプライバシーの尊重
利用者のプライバシーを、援助活動の全ての分野で尊重し守ることをめざします。
職務上知りえた利用者の秘密は在職・退職に係わらず守秘義務を負います。
原則、利用者のトイレ介助は同姓で行い、利用者への暴力的行為、ネグレクト(無視)は行いません。

5.地域との日常的な交流を基礎にして人権擁護
苦情処理システム及び第三者によるサービス評価の体制の整備、権利擁護機関の活用を積極的に進めます。
しかしそれらの制度を空洞化・形骸化させないために、利用者援助が職員と利用者だけの閉鎖的・排他的なものにならないよう心
がけ、多様な地域住民の方々との日常的な交流が最大の人権擁護となるとの認識のもとに事業運営を進めます。

以上の権利擁護の規定を常に意識し、障害者が安心して暮らしていける環境を地域から作り始めています。

基本情報

経営主体

社会福祉法人由木かたくりの会

設立年月日

平成17年12月7日

理事長 ほか

炭谷 晃男(すみたに あきお)
理事6名、監事2名、評議員7名

主たる事業所の所在地

東京都八王子市堀之内1236-8
TEL:042-674-0520

沿革 ~由木かたくりの会のあゆみ~

1987年10月11日

「かたくりの会」結成
通所施設開設に向けて保護者有志で活動開始

1990年04月01日

公的認可を受け、通所訓練施設「かたくりの会」諸事業開始

1991年04月01日

通所訓練事業「かたくりの家」施設建設及び開所
地域の特性を活かし農作業を中心とした活動を展開

1996年10月01日

南大沢文化会館内に喫茶コーナーを開店

1997年04月01日

通所授産施設事業「ぷらさ.de.かたくり」開所
「かたくりの家」より喫茶コーナーを独立させ、製菓部門と2ヵ所の活動の場を持つ

1998年04月01日

通所授産事業「ぷらさ.de.かたくり」施設建設

2001年04月01日

通所授産事業「かたくりの家」に変更

2003年03月31日

法人設立準備委員会設置

2005年04月01日

通所授産事業「ぷらさ.de.かたくりⅡ」開所
「ぷらさ.de.かたくり」より喫茶コーナーを独立。パン製造部門と2ヵ所の活動の場を持つ

2005年12月07日

社会福祉法人認可取得(由木かたくりの会と改称)
2005年より2年次にわたる国庫補助金ににより新施設建設着

2006年09月30日

新館完成

2006年11月01日

障害者自立支援方による多機能型事業所かたくりの家(生活介護事業・就労継続支援B型
事業)として事業開始
通所授産事業「ぷらさ.de.かたくり」「ぷらさ.de.かたくりⅡ」は、法人の公益事業に
2007年1月1日付け事業譲渡し、小規模作業所として事業継続、就労移行支援事業での
法定事業化に取り組む

2009年04月01日

「ぷらさ.de.かたくりⅡ」を就労移行支援事業へ移行
障害福祉サービス事業所由木工房(就労移行支援事業)として事業開始

2011年04月01日

「由木工房」を多機能型事業所に変更
就労移行支援事業・就労継続支援B型事業を開始する

2012年03月01日

「由木工房」に生活介護事業を新設

2012年03月

「ぷらさ.de.かたくり」施設改修

2012年04月01日

「ぷらさ.de.かたくり」を就労継続支援B型事業へ移行

2014年12月01日

障害者相談支援センター レガーレ開所

2015年03月01日

グループホームかたくり 開設

2018年03月31日

由木工房就労移行支援事業 閉所
由木工房就労継続支援(B型)事業へ就労支援機能を移管

2018年10月01日

グループホームかたくり長沼 開設
(従来のグループホームを「グループホームかたくり堀之内」と改称)

2019年04月01日

かたくりの家 長沼生活介護 開所

コラム かたくりの花について

私たちの会の名称及びロゴマークのかたくりの花についてお話しします。

かたくりの花は早春の3月下旬に花を付けるもので「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている可憐な花です。 かたくりの花は日本人にとって昔からなじみ深いものとして愛でられてきました。古くは750年3月、大友家持が越中の国司として 富山県を赴いた際に、「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」(万葉集・巻18)と詠い、カタクリが 「堅香子(かたかご)」として詠まれています。このことから、私たちが11月に行っているイベントは「フェスタかたかご」と称しています。 生活の面では、かたくりから抽出したデンプンをかたくり粉として調理に用いられてきました。

さて、かたくりの花は、とても可憐な花ですが、発芽から開花までには7-8年を要するものです。そのことから私たちの行う支援についても、 支援の成果は一朝一夕でもたらされるものではありません、繰り返しのねばり強い支援のすえに、花を結ぶものであることの象徴として かたくりの花があります。

また、かたくりの花はアリが種を散布するともいわれています。種子に付着しているエライオソームをアリが好み、この成分に誘発され、 種子はアリの巣がある遠くまで運ばれ、結果としてかたくりの花は広まるそうです。そのことから、由木かたくりの会の親の会は「ありの会」 と称しています。

かたくりの会の園庭にかたくりの花を少しずつ増やしています。いつの日か、見事なかたくりの群生が見られる日を夢みています。